8月9日に「平和の集い」 ~被爆体験を語り部さんから

平和の集い2021

8月9日、今日は長崎から平和を祈り、また、平和を学ぶ大切な日。精道でも、長い夏休みを過ごしている子どもたちが、久しぶりに元気に学校に戻ってきました。校舎には、祈りをこめて作られた「キッズゲルニカ」の絵が、今年も平和を願い掲げられています。

小学校1~4年生では、長崎で被爆を体験された語り部さんをお迎えし、お話を聞きました。平和の集い2021爆心地から2kmのご自宅で被爆された山脇佳朗さん。あまりにも壮絶な経験をされたために、長い間被爆体験を語ることをなさらなかったそうです。けれど、他の被爆者の方が語る証言に、一生懸命耳を傾ける子どもたちの姿に心動かされ、語り部活動をはじめられたそうです。平和の集い2021 ご自身の言葉で、直接世界の人々にも伝わるようにと英語も習得され、熱心に語り続けておられます。平和の集い2021

精道の子どもたちのためにと、駆け付けて下さった山脇さん。目をつぶって当時のことを思い浮かべながら、辛く苦しかった体験を子どもたちに語って下さいました。命の尊さや平和の大切さを考える、本当に貴重な機会をいただきました。平和の集い2021

一方、小学校5年生から中学校3年生までの子どもたちは、被爆者の松本美都恵さんの講話をお聞きしました。平和の集い2021 感染防止対策のため、直接お話を聞く学年と、教室でオンラインでお話を聞く学年とに分かれ、貴重な体験談をお聞きしました。 平和の集い2021

松本さんは当時3歳。自宅は爆心地から2.1kmの所にありましたが、その日は朝からお母さんにおんぶされて疎開先の長与(爆心地から4km)に向かっていました。ご両親とご本人は無事でしたが、同居の叔母さまの行方は分からず、遺骨の代わりに誰のものか分からない髪の毛を持ち帰られたという悲しいお話もありました。子どもたちは、松本さんの声にしっかり耳を傾けていました。平和の集い2021

11時2分の原爆投下時刻には、それぞれの教室で、亡くなられた方々や今も苦しんでおられる方々のために、そして、世界の平和のために心を込めてお祈りしました。平和の集い2021 平和の集い2021

平和な世界を築くために、私たちには何ができるか。被爆者の方のご年齢も上がり、また、コロナ禍で更に被爆者の方々の生の声を聞く機会が少なくなっています。原爆の記憶を知り、平和を守り、平和をつくる担い手になることができるように、これからも学びを続けていきましょう。平和の集い2021

今日ご来校下さいました語り部さん方と、この貴重な機会を下さいましたすべての皆様方に深く感謝申し上げます。

平和の集い2021

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